緊急〈ギルド会議〉

【ゲーム版『蟹と夢』発売から数ヵ月後に出版されはノヴェル版『Other Side Of蟹と夢〜ギルドの謀略〜』(ギルド視線で物語が進む)第2章】より抜粋。 その日、〈ギルド〉内に戦慄が走った。そして各〈ギルド長〉が召集され緊急〈ギルド会議〉が行われた。会議室前廊下。「今回は〈定例会議〉ではないようだな」「ああ、なんでも〈ザウルス〉が墜ちたらしい」「なんだと!?あの〈ザウルス〉が!?」「ああ。しかし〈ザウルス〉は今年の春に新設されたばかりの弱小ギルドだ」「あの兼松が…」「ああ。惜しい男を亡くした…」 会議場。〈ギルド・キング〉「皆も知っての通り、〈ザウルス〉が陥落した」短い騒めき。〈キング〉「しかし案ずるでない。新設〈ギルド〉に失敗は付きものだ。いわば想定の範疇…」〈S長〉「で、ではきゃつらめを我々〈スチーム・ギルド〉が討ってみせましょうぞ!」〈A長〉「い、いや!ここは我ら〈アドヴェンチャー・ギルド〉の者が…!!」〈キング〉「いや、ここはひとつ適任者に討ってもらお
う。のう、〈岡島〉よ。お前は確か兼松とは交友があったはず、だな?」〈岡島〉「はっ!私めは兼松と同期でギルド入会を果たし、マブダチでありライバルでした」〈キング〉「ならば行くがよい!」〈岡島〉「はっ!我が〈丘陵ギルド〉にお任せを…!(兼松よ、お前の仇はきっと、この俺が…!!)」〈スチーム長〉「チィっ!血に渇いたおったのに!」次回、〈岡島〉率いる〈丘陵ギルド〉!激闘の……予感!! 続く