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■都市と星(1956)
アーサー・C・クラーク(訳)山高昭/ハヤカワ文庫SF 353
銀河帝国は崩壊し、地球には唯一の都市ダイアスパーが残された。そこは快適に防備された小宇宙。十億年の歳月の間に、都市の『記憶バンク』は人間の組成のパターンを使って原初の人間を再生したが、ただ一人、青年アルヴィンだけは、今までにパターン化されたどの人間とも違っていた。都市の外へ出ることを異常に恐れる人々の中で、彼だけは未知の世界への願望を持っていたのだ。壁に囲まれた、心地よいダイアスパーに安住することなく、アルヴィンはある日、かつての人類のように、空があり宇宙船が征く世界を求めて旅立った!巨匠が華麗な想像力で描いた大宇宙叙事詩