リカーンとケディネー

リカーンとケディネーは一卵性の双子の兄弟で外見は全く同じだった。ただしリカーンにはなくケディネーにのみ脇下にホクロがあった。以後彼をホクロと呼ぶ。二人の両親は彼らが十歳の時に離婚した。理由は「二人が十歳になったら離婚しよう」と婚前から決めていた為、筋書き通りだった。しかし双子の筋書きは大きく異った。リカーンはきだてのいい母親の元で何不自由なくぬくぬくと育ったので完全に無視するが、父親と生活する事となったホクロは過酷な日々を送る事となった。父親はホクロに毎日虐待を加えた。まずホクロをニッパーでむしり取られた。新しく皮膚が再生すると同じ場所に油性マジックでホクロを描かれ、そこにタバコの日を押し当てられた。また皮膚が再生するとニッパー、再生、タバコとローテーションが組まれたが父親が勘違いして143回目と144回の二回連続でニッパーを使った時、タバコが押し当てられると思っていたケディネーは逆上して父親を納屋のロープで殺し、納屋を燃やした。ケディネーの脇下は大きくえぐれ、えぐれ脇のケディネ
ーとして地元のハイスクールでは有名だった。そのハイスクールにリカーンも通っていたが双子はそれぞれ置かれた境遇が違い過ぎる為別々の顔になっていた。ハイスクールで二人は同じ女の子を好きになった。女の名はキャロラインというブロンドの髪にブルーの瞳そして巨乳とベタなアメリカっぽい女だった。実際友人からはアメリカと呼ばれていた。リカーンは彼女をドライブに誘いOKを貰う。金曜の夜、二人は真っ赤なオープンカーでハイウェイを走る。後部座席のシートの下に、巨大なナタを握り締めたケディネーが息を潜めているとも知らずに!