花火/そんで土

1・価値観は人によって違う。海が好きな人と山が好きな人とどっちも嫌いな人もいる。山好きと海好きは話が合わないし両方嫌いな人は話にならない。2・海も山もちょっとずつ好きでちょっとずつ嫌いな人は話が合ったり合わなかったりする。波と鮫と鯨と登山と山頂の景観が好きで塩水とウツボフナムシと土と昆虫全般が嫌いな人と、塩水と鯨とウツボと昆虫全般と山頂の景観がが好きで波と鮫とフナムシと登山と土が嫌いな人は話が合ったり合わなかったり。鯨と山頂の景観と土とフナムシの話で意気投合します。「こないだぁ山登んなかったけどぉなんか山頂からびっしりフナムシまみれの鯨が見えてぇ、そんで土。」「うっそマジそれめちゃめちゃヤバくね?!」濃純度エンターテイメント会話。3・海山どっちも嫌いで塩水だけ好きな奴もいる。海水欲情!4・この話は狭い極論なのでやっぱり鮫とかウツボ以外に魚いるし植物とかあるしって事で話はまとまらなくなる。正確にはまとめる気がなくなる。元々ない。海好き山好きはきっとプールスライダーに乗れば楽しめるし
プールに鮫がいればもっと楽しめる。安全以外絶対保証。5・海好き山好きの真ん中とって妥協点は盆地と湖と丘と林と都市と動物でいいだろう。もうそろそろいいだろう。思い思いにやりゃいいだろう。何年かやってそれで戦争になる。6・妥協点は他にあって都市があって戦争もあってしばらくしてからぼんやり空を眺めると、戦争と都市の真ん中とって打ち上げ花火。この話には抜けてる部分がたくさんある。埋めたい気持ちも少しある。でも埋めない。7・花火を見てると毎年こんな事を思って、ほとんど花火を見てない。そんな内に花火も終わってて妥協点の空から視線を移す、そんで土。