マジックで紙に『塾』と書いてドアの前に貼った。間を置かずにドアにノック音。実際には貼ると同時。ぞろぞろ人が入って来て20人ぐらい集まったところで貼り紙を剥がすと同時に人は来なくなった。同時に、だぜ?塾生志望者は小学生から老人までと年齢層は幅広い。中に見慣れた顔が混じっている。あっ!過去の俺だ!俺に塾の記憶なんてないのに。一同の注目が俺に集まるので俺は指示を与えた「二人三脚の要領でペアになって足を輪ゴムで結んで下さい。巻かなかった足は切り落とすか壊死させて下さいよーいドン!」すると過去の俺が挙手「ペアになる相手がいません」俺「じゃあ私とやりましょう」こうして過去の自分と足を結ぶ事となったわけだが、実に妙な気分になった。実に妙な気分に、だぜ?「なあ?」過去の俺「実に妙な気分だ」この感じは経験者になら分かってもらえるだろう。