断崖ポーニィ2

「サディワルフェニー老が死んだ。」とヴィルニー。「サディワルフェニーが!?」ポーニィはたまらないと思った。「たまらないわ!」「俺もたまらないよ」ヴィルニー額に汗。サディワルフェニーは北断崖民を統べる長でありポーニィの育ての親であり断崖職人としての師であった。「こうなるとかねてからの南断崖との均衡が破られる事となる」「ぬう…」呻くポーニィ。ポーニィ属する北断崖は個別の断崖に各々住むに対し南断崖民は大断崖に数家族がまとまって居住しているため連帯感が強く排他的でありなんとなく北断崖を憎んでいるが、その辺の事は面倒なので書かない。「それとサディワルフェニー老が死ぬ前にお前に言伝を残した」グラスのコーラを一息に飲み「『ポーニィ、断崖から離れ世界を見よ。そしていつの日か戻って来るがいい』」とヴィル。「それならそうするわ。じゃあさよならヴィル」と言い残し、ポーニィは住み馴れな断崖を海に落とすと午前六時の澄んだ陽射しに照らされ旅立って行った。残されたヴィルニーにサディワルフェニー老が声をかける「よ
くやってくれた」「ようやく追い出せましたね」薄笑いする二人。ポーニィを追放した目的とは!?たぶん書かない。 続く