次の毒を中和する

男の子と女の子の会話。「豚の血と砕いた内臓は用意したか」「したわ」「じゃあそれに砂糖と薄力粉をまぜろ」「混ぜたわ」「お前のポケットにカラー粘土が入っているだろう。それも入れろ」「ぜ、全色?」「黄緑とピンクと水色だ」「(ホッ…オレンジと黄色は無事)入れたわ」「お前のバッグに砂鉄が入ってるだろ、入れろ」「ぜ、全部?」「4キロでいい」「(ホッ…半分は無事)入れたわ」「喉が乾いた」「パイナップルジュースがあるわ」「飲む」「えっ!そんな…」「なら諦めよう。だが死ぬまでお前に嫌がらせを続ける」「(ホッ…死ねる)いいわ」「最後に俺が入る」「えっ!」「さようなら。強く…生きろ」こうして男は混合物と一体になった。その混合物で女は全身を清めた。「これで毒は中和されたわ」混合物は偽造パスポート毒を中和する。すると女は一息にパイナップルジュースを飲み干した。パイナップルジュース毒はお米券で中和する。お米券毒はホタテとスクワットで中和する。ホタテは豆乳とラグビーと茶封筒で、スクワッ
トは段ボールと少量のウィスキーとガーデニングで中和する。豆乳はラザニアと財布と習字、ラグビーはピン札とマドラーとLSDとパラシュートと鉄柵とハンカチ、茶封筒はビオラと簾と演説と鴨とウォータースライダーと夏風邪、段ボールはブーメランと失意と登山と墓参りとパーマと不眠とエリンギと画鋲とアナーキズムと出前、少量のウィスキーは岩魚とチョークとビスケットとマネーロンダリングと愛嬌とスカジャンと昔のグラビアとパエリアと田舎暮しとオリジナル宗教と津波と床ずれと二段階右折とホットミルクと村八分とアイロンと自尊心と新しい服従と半祈願と蒸しブロッコリーとヨーグルトと焼そばと遅刻と裁判で、それぞれ毒を中和する。ガーデニングには、季節の花を植えて、花壇を彩ってみるといい。