レッカー5

が、真実はまるで逆だ。カーテンだか何だかも、鉄棒(キャッ)もレッカーも、もちろんエレクトリカル云々も。そこにはなかった。心臓さえもが、そもそもなかった。右に曲がろうが左に行こうが…たとえまっすぐに進んだとしても、だ。そこには何もない。本当に何も…イヤ、ちょっと待って。「………ピギッピギッピギッ」ほら、聞こえるだろう?「ピッ!?…ピギィィィ---ッ!」そう、そこにはただ、豚野郎が一匹いただけ、というわけさ(ドッ)。アメリカの客を入れるドラマ(フルハウスとか)は、キスシーンになると客が「ヒュゥ〜ゥ」って言うよな…?つまりはそういうこと、なんだろう。
〜ハリウッド版「アンドロメディア」より〜
ああ止めたい止めたい。止めたいが仕方が無い、私はトランプをきり、また一から順に並びを直すという作業を私が起きる前から寝静まてからも行っている。そして時折思うのだった物凄いスピードで壁が右から左へ移動してる。が、真実はまるで逆だ。カーテンだか何だかも、鉄棒(キャッ)もレッカーも、もちろんエレクトリカル云々も。そこにはあった。心臓さえもが、そもそもあった。右に曲がろうが左に行こうが…たとえまっすぐに進んだとしても、だ。そこに何でもあったっす。本当にあった。白い石と黒い石で陣地を取り合う。白石と黒石で人畜を囮に成り上がり、と静かに、自分にも聞こえない位で昭男は呟き、笑う。私は、何処からも来ていない、いや、私は世田谷区から来て、八王子に向かっているのだ。ああ軍人になりたい、軍人になりたい。
が、真実はまるで逆だ。カーテンだか何だかも、鉄棒(キャッ)もレッカーも、もちろんエレクトリカル云々も。そこにはなかった。心臓さえもが、そもそもなかった。右に曲がろうが左に行こうが…たとえまっすぐに進んだとしても、だ。そこには何もない。本当に何も…イヤ、ちょっと待って。ああ止めたくない止めたくない。止めたくないが仕方が無い私は、何処からも来ていない、いや、私は世田谷区から来て、世田谷区に向かっているのだ。ああ軍人になりくない、軍人になりくない。が、真実はまるで逆だ。ああ軍人になりたい、軍人になりたい。ゆっくり話し、向かいあわせに田畑を踏み荒らしたい。偶然にもレッカーは免れたが、心臓の痛み(ドッ)、それとレッカーにせよ蒸れて加速し、謀った。おうい、おおおいと呼び掛ける賢さもなく、ただただ案内書を読むばかり。詳しい配慮がないばかりか、のろのろと波打ってビリヤードやってもう帰る。ああ軍人でよかった、軍人でよかった。はぁい。君はわずかに咀嚼した経験はあるかい?僕ぁゆっくりと視野を狭めて
おるって寸法です。ははは、と力なく笑うと(ドッ)あいつったら西部訛りでシーツみたいに丸まっちまいやがる。去年みたいに無思考で単位を窓に見ず唇から沈んでいきたいっす!ああダウンストロークしたい、ダウンストロークしたい。後生ですから…!ダウンストロークさせてくださいな。

[前半執筆:幼妻]
[中盤執筆:wertyu]
[後悔執筆:諸尻冷子]