地下室のモニュメント

この話はいくつかの衝突と関連があるが、私には関係がない。大声で特殊妻に「あいつをここへ運べ!」と命令すると、特殊妻はせかせかと、まるであくせくと形容せよとばかりに行動し、地下室へ降り、地下室のモニュメントを両手で抱え来た。スリッパが震え、全身を震わせ、脇汗が滲んでいる。はあはあと息をきらせ抱えたモニュメントをテーブルに置くとばったり仰向けに倒れ、そこで妻は力尽き、ダイナミックな死を迎えた。靴底に張りついたガムを口元にはこぶと一瞬のためらいを見せたが、再び靴底に戻す妻を回想し、なんとも落涙を誘う心持ちになったが、モニュメントに目を移すと耳鳴りがし、激しく咳き込んだ末、曖昧に勃起した。くっ、こんな時節に、勃起など、と己を戒めるため乳首をギュッと摘むと我が陰茎はさらなるチン悦に震え、硬化の一途を辿るばかり。乳首から手を放すのも惜しまれるが両手を自由にせねばならぬ故、泣く泣く最後の一瞥にと勃起乳首を軽く擦るとともに「はおッ…!」と高々く嬌声をあげてしまう始末。このままではいかんと思い死にたての
特殊妻を軽く蹴飛ばしうつ伏せにさせると、そのむき出しの臀部および肛門が汗に濡れ輝いている様が目にとびこんだ。あまつさえ勃起した我が肉竿は、その先端から一滴の先走り汁をたらありと溢す有様。そんな私を横目にテーブル上のモニュメントは黙として鎮座している。
[これ以後執筆:wertyu]
妻は起き上がると朝食の準備を始めた。ご飯はあらかじめ昨日予約炊飯をしていた。まず包丁でキャベツを千切りにし、豚肉を焼いた。次に漬け物を冷蔵庫から出し、小皿に取り、ついでにお茶も出した。肉が焼けると次ぎに目玉焼きを焼いた。その間私は新聞を読んでいた。第一哲学とは現象の背後にある共通な存在そのもの、つまりいわゆる形而上学の事である。あんなに動いたからか、体全体が痛い、そして酷い倦怠感に襲われている。動くのがいつもより遅く感じ、胸が重い。私は、幽体離脱した。