地下続き

[投稿者:悶々門]
特殊妻はもういい、おい、ヒロシを呼べ!
15秒程してヒロシがやってきた。すでに全裸だ。スネ毛をはじめとする足や腹毛、胸毛や腕毛‥とにかく体毛がすごい。日中ほとんど外出することのない不健康な白い肌とのコントラストは、なんとも形容し難い倦怠感をもよおす。

ヒロシは特殊という言葉が好きだ。それは自分が周囲と、いわゆる一般社会の人々と比較された時の答えが常に『異常』であり、異端であった生い立ちに由来する。 しかしながらそんな自分のことを決して嫌いではなく、むしろ誇らしげに感じていて、みんなからはゲスリヤと称され大変忌み嫌われていた。しかし、そんな状況を、特に女子に嫌われている感じが、またたまらなく気持ちがよく、そんなゲスリヤを、みんなさらに気持ち悪く感じ避けていた。
ある日卵を投げつけられたゲスリヤがニヤ〜と薄気味悪い笑みを浮かべて言った、「今度はゆで卵を投げつけてくれ」発言は、投げつけた本人はおろかその場に居合わせた教師でさえもゾッとさせた。
とにかくそんなだから社会生活なんて続くわけがねえ。
学校は中退だ、派遣の仕事もすぐにやめちまう。そんなことしてる間にいきついたのがこの地下室でのバイトだ。
仕事内容はだいたい主人の見たいときに自慰行為をするくらいのもんだ。 しかも1日に1回でいい。あとは部屋でシコるなりオナるなりして家にいるとき同様にダラダラしてればいい。

だが今回はいつもとはおもむきが違った。いつもオカズにしている特殊妻が死んでいたのだ。
異端児ヒロシは自分と同じ特殊という名のつくこの女の死に悲しみではなく興奮が抑えきれなくなっていた。
主人のよし!という号令が出るやいなや、高速でシコる。

興奮する主人。

ドピュッドピュッドピュッ。

3段階にわけられ、ヒロシの亀頭から粘性に富んだ濃い白濁色の液体が排出された。

「何を思ってやった?」と主人。
「中学のときの同級生‥
とアヤパン」

ヒロシの突拍子もない答えに一瞬驚きの表情を見せ、わざとらしく笑いながら口ヒゲの男爵は言った「この男はいつも思ってもみない面白いことを言って笑わせる、お前こそオレにとっての特殊妻だよ、ワーハッハ!」

傍らでその特殊妻が倒れる表情を見て、そのシュールさにヒロシのそれは密かにまた硬くなっていた‥

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