●11月読書(2)

◆星ぼしの荒野から(1974〜1981)
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア(訳)伊藤典夫浅倉久志/ハヤカワ文庫SF 510
遥か深宇宙で進化した生命体グレックス――エンギという名の幼仔が冒険を求めて行方をくらました時、群れは大騒ぎとなった。ただちに2体の斥候が選ばれ、その跡を追った。だが怖るべき捕食生物<大食らい>もまた、その仔を狙っていたのだ。やがて未熟なエンギは、とある恒星の磁力流に捕えられ、地球という名の惑星に……感動の表題作ほか、ネビュラ賞受賞作「ラセンウジバエ解決法」など、全10篇を収録した傑作短篇集。