●11月読書(4)

永劫回帰(1983)
バリントン・J・ベイリー(訳)坂井星之/創元SF文庫 293
無頼の宇宙船乗りヨアヒム・ボアズは、哲学者コロネーダーたちの手で身体改造された一種の超人だった。彼と機能的にリンクされた「船」とともに宇宙を渡るボアズの目的はただひとつ……この宇宙は、定められた輪をたどるように、幾度も同じ時を繰り返してきた。その円環構造に楔を打ち込むこと! 横溢するアイデアで読者を自在に翻弄する、鬼才のワイドスクリーン・バロック