境界線の話

Q:あなたは秋葉原へ行ったことがありますか?
オタクこと「ヲタ」とは「ウォーター」から転じて「水のごとく必要とされるもの」が語源だと俺は解釈しているが、たぶん違う。山手線の駅名を全部言えても鉄道オタクではないが日本の駅名を全部言えれば鉄道オタクかもしれない。生後1年半で山手線の駅名を全部言えれば年齢別で鉄道オタクかもしれないし只の神童かもしれないし前世が路線図だった可能性もある。オタクとマニアは似て非なるものなんだろうが詳しくは知らない。特定のジャンルをとにかく「好き好き大好き」ってのがオタクで「重箱の隅をつつきまわしまくる」のがマニアだと勝手に思っている。「重箱を作っている」という人はクリエイター。
ひとくちにオタクと言っても基準はよくわからず検定とかあったら便利そうだけど(一部はすでにあると思う)広い範囲をカバーするか狭く深く追求するのでは500kmの道路を時速10kmで走るのと10kmの道路を時速500kmで走るほども違いがあるが、俺はこの比喩に自信がない。 問:【(a)すべてのアニメを満遍なく見てる人 (b)ひとつのアニメを繰り返し繰り返し見てる人 (c)7つのアニメの第7話のみを7回ずつ見る作業を一週間に7セット続ける人、にそれぞれ「オタク」「マニア」「ハードコア」「パラノイア」「クリエーター」「アニマル」「インテリ原始人(by有吉)」のいずれかをあてはめよ】 という設問にあなたならどう答えるだろうか?俺は答えられないし実際どうでもいいと思うし設問そのものに自信がない。よって答えは藪の中、である。(…Oh!)
自分をオタクだと思っていてもさらに上手のオタクからすれば実はそうでないかもしれないし、自分をオタクだと思っていなくてもからっきし知らない人からすればオタクと見えるかもしれない。オタクの基準はよくわからない。最後に俺が実際に聞いた会話を紹介します。数人の男がアニメやゲームの話をして盛り上がっている。その場にはいるが会話には参加していない男(〇〇)に一人(*)が呼び掛ける。
*「〇〇はオタクじゃないよな?」
〇〇「(話を合わせる感じで)え〜!オタクっスよ!オレ全然オタクっスよ!」
*「なんで?どこが?」
〇〇「だってアキバ行ったことありますもん!」
A:アキバへ行ったらオタク。