2010-04-10から1日間の記事一覧

名文紀行22

●自分の吐いた息を売る珍商売を思いつき、一日で五ドルほど稼いだことがあった。 ●本物の小説家と偽物の小説家を見分けるのは簡単さ。命がけで嘘をつけるかつけないか、これではっきり分かれる。 ●自分の常識では理解できないこと、存在すべきでないものの方…

名文紀行25

●読者が本を選ぶのではない。本が読者を選ぶのだ。 ●ああ。人はどうして、他人も自分と同じ物差しを使っていると決め付けるのだろう。 ●「九時五分、か」 わかりやすく、大きめの独り言を言ってみた。 不自然だった。 ――秦建日子『推理小説』より

名文紀行24

文学賞の心得―― 【一】芥川賞は、目利きじゃない。村上春樹も島田雅彦も高橋源一郎も逃している。 【二】直木賞は、賞を与えるタイミングを間違えている。 【三】文学誌新人賞は、宝くじを買うつもりで読め。 【四】文学賞の選評は、選考委員にキャラ萌えし…

名文紀行23

「友達?手に怪我しとる。魔が差すぞ」 ――あせごのまん『余は如何にして服部ヒロシとなりしか』より