2010-04-19から1日間の記事一覧

名文紀行30

●ガネーシャの木彫に、こっそり持ち帰った割り箸を供える。 ●飯を炊こうと思い付いた。この時ほど米を研ぎたいと思った事はない。 ●いかに不完全に見えたとしてもこの女は既にこれで完成体らしい。 ●部屋の中で股ぐらに布団を挟み、何度もゴロゴロと転がって…

名文紀行31

●「修業」と朝ちゃんが言って、私はびっくりしてぶふーと笑う。またつられて笑う朝ちゃんの口からよだれがちろっと落ちて後部座席の真ん中に座る唯士の肩に当たる。「どぅわー」と唯士が言い、朝ちゃんが「あははごめーんべふふ」とさらに笑う。 ●玄関で史也…