メロン VS ポーニィ

ふつうにできあがっている男の子ならだれでも、どこかへでかけて、かくされている宝ものをほりだしたいというはげしい欲望にかられる時期があるものである。ある日、とつぜん、この欲望がメロンをおそった。「この辺のはずめろ…」地図を片手にきょろきょろ辺りを見回すメロン。すると一人の女が通りかかる「尋ねたいことがあるめろ」女「私も尋ねたいことがあるわ」メロン「断崖村を探してるめろ」レディファースト糞食らえ!女「レディファースト糞食らえって感じね。私は断崖村から来たの。名前はポーニィ」メロン「なんだとめろ!?どっちの方角めろ?」ポーニィ「答える前に私からの質問に答えて。街に出たいんだけど」メロン「北へ16歩西へ14歩北へ23歩で駅めろ」ポーニィ「わっかりましたぁ〜断崖村へは南に527歩西に2348歩で着くわ」メロン「そうかめろ。世話になっためろ。名前は?」ポーニィ「さっき言ったわ」こうして二人は別れた。この話は最初、意見の不一致から殴り合いになる話になる予定だったが、何の波乱もなく
タイトルにのみその名残を残して終わる。ちなみにこの会話で使われている『1歩』とは1マイルに相当する。