エヴァンゲリオンの話

エヴァンゲリオンを見た。DVDを借りて全26話と劇場版を通して見た。ヘッドフォンをつけて部屋を薄暗くしてちょいちょい酒を呑みながら、だ。酒は『大関のものも』の2リットルパックだ。日本酒はだらだら酔うぜ。エヴァンゲリオンは大人気のアニメだ。そりゃあ大人気だ。そりゃあそりゃあ大人気のアニメじゃったわい…。雨の日に孫に語って聞かせろ!前置きをもっと長々書きたいところだが、もういいや。俺がエヴァンゲリオンを見るのは2回目だ。最初に見たのは10年ぐらい前だ。ありゃあワシがティーンエイジャーの頃じゃった…。よし、今回はちょいちょい爺を挟もう。10年前見た時は「なんだかよくわかんないけど難しくてグロくてエロいアニメ」って印象だった、と思う。印象も忘れているし内容も忘れている。そもそも普段俺はアニメを見ないが、再び見返したにはちょっと理由がある。なんと、エヴァンゲリオンは、SF、なのだ(!、もしくは「そりゃそうだ」)。その頃(現在)ワシゃあ海外SFを読み漁って
おったもんじゃ…。『ハイペリオンの没落』の解説で大森望エヴァンゲリオンに言及してたり、最終回がハーラン・エリスンの短篇集のタイトルからって事もあって、ワしゃあ改めて見たくなったのじゃ。内容もほとんど忘れておったしな。10年前といやあワシも学生じゃった。そん頃ぁ深夜に連続放映してたのをVHSに録りためて見たもんじゃった。熱心な友人と劇場にも足を運んだもんじゃよ…Y田はいま何やってんだろう? そいで今回、見たってわけだが、いやあこれが実に良かった。内容やらには触れんが、ティーンエイジャー当時は理解できなかった事が分かるってのはいいもんじゃ。ニュー・シネマ・パラダイスじゃ。もちろん隠喩やら全てが分かったってわけじゃないが、ぐっと鮮明んなった事ぁ確かじゃ。よもやシンジ君の服にXTCのロゴが入っとるとは思わんかったわ…。賛否両論あるんだろうが、個人の趣向とか好き嫌いはともかく、こんだけの作品にケチつけるわけにゃいくめえ。アニメ作るのって、思ってる以上に以上に大変だろうし。いろんな
ジャンルをとっ払って単純に芸術作品として見ればいいと思う。と、当時のワシは言っておったもんじゃ…。