フィルター

ちょっとちょっとちょっと、ちょっとちょっとずつ、ちょっと、ちょっとちょっとずつ人間は、年を年を年を年を年を重ね年を年を重ねていくうち、ちょっとずつ、ちょっとちょっとちょっとずつ変わって、狂っていく。狂っていく。本人も気付いているし、本人すら気付いていない部分も含め、ちょっとずつちょ〜〜〜っとずつ狂っていく。数年ぶりに会った友人は「あ、こいつちょっとおかしい」と思っているが、口には出さない。ちょっとかどうかは、よくわかんないし。[原題『見えなくなる眼鏡』]
たいてい自分は正しいとか間違ってると思って進んだり停滞しているが、やっぱり自分で判断している。するしかない。影響も受けるが。他人もそれはそう。間違ってようが何だろうが好きならしょうがないからやるしかない。やるしかねえ。好きで狂ってるわけじゃないが、好きだと狂う方向に傾く。傾き狂う。狂う。自覚もあるにはある。ちょっとずつ加速していく。狂うままにちょっとずつ加速する。謎の慣性が働いている。本人だけが理解していている悪意のない罠のエネルギー。完全に謎のまま。どっちつかずの半笑いをアトミックパンチで糾弾する。意識のないオナニーをして結論を出さずに終わる。だいたいいつもそんな感じ。
年々狂っている自覚はあるが、フィルターの存在は見えにくい。これによって不純物が取り除かれる。フィルターがないとごちゃごちゃする。ない人もいる。純粋に狂う。自分の中で。人による。コーヒーと紅茶と緑茶と粉末ポカリとシチュー固形ルーを濾過した液体を麦焼酎と8:7の割合で割れば美味しくなるかもしれませんが確証はありませんヨーグルトを少し混ぜれば味がマイルドになるかどうかも知りません。人による。ただ言えるのはコーヒーだけだとコーヒーの味しかしないって事です。逆にフィルターを通さないと濾過できないので、それには通るしかありません。通れない場合も多々。何かに言及したり他に言いたい事があったけど、もうわからねえ。何か言いたいことあったんだけどなあ。俺だいたいこんなんだなあ。書いてるうちにまとまるかと思ったんだけどなあ。酒呑むと結局フィルターの目が全部詰まって抜けらんなくて溜まるばっかりなのでもうおしまい。向こうに抜けたかったんだけどなあ。ドアーズを聴いて今日は寝よう。