トランポリンと卵

「どんな物でも跳ね返し、高く高く跳ばすトランポリン」と「どんな衝撃にも耐える生卵」の話。トランポリンの20センチ上から生卵を落下させると、生卵はバウンドして上空たかくたかく跳び上がった。雲を突き抜け電離層を越えてさらに跳んで月にぶつかった。しかし卵は割れなかった。ぶつかった衝撃で月には巨大なクレーターができた。限界まで月の地表をえぐると卵の内部は蓄積した圧力の体積弾性で再び跳躍し宇宙空間を亜光速で跳び地球の引力に捕えられ大気圏に再突入し、ゆで卵になると思われたが白身の一部が固まっただけだった。落下した空は雷雨で幾度か雷が直撃したが卵は爆発はしなかった。白身はさらに少しだけ固まった。音速を少し越えるスピードで落ちた卵は再びトランポリンに当たり跳ね返った。その光景を見に集まった観衆は衝撃波でふき飛ばされた。再び跳んだ卵は月を貫通し、金星に向かった。卵落下地点にはトランポリンが設置してあり卵はそこへ落下した。その光景を見に集まった金星人の観衆は衝撃波で死に諸々の二次災害で金星人は全滅した
。再び地球に進路をとった卵は光速をちょっとだけ越えてしまい、若干のウラシマ効果があったがさして影響はなかった。みたびトランポリンにぶつかり衝撃波なにやらで地球は金星よろしくだいたい滅亡した。このころ卵は半熟ぐらいだった。勢いづいた卵は秒速1パーセク(30兆8568億Km)をちょっと越えてしまい気付いたら太陽を貫通しオールトの雲を抜けて太陽系から脱出し幾つかの惑星トランポリンを経由し破壊しながら秒速1メガパーセクの384401乗ぐらいになったところでブラックホールに入り、ランダム別宇宙抽選にかけられ反対側から卵が出てきた別宇宙は「速度=全他別宇宙安定遍在」だったのでその宇宙から卵(完熟)は消えてしまいましたが、私たちの宇宙には安定して遍在しているんですね〜。